「言葉の力」とは


ヴァーチューズ・プロジェクトとは

VIRTUE(ヴァーチュー)=美徳。

ヴァーチューズ・プロジェクトは、カナダ生まれの教育プログラム。
すでに世界110ヶ国を超える家庭や学校、企業、カウンセリングの現場などで使われ、目覚ましい変化を起こしています。

子どもから大人まで使えるシンプルで本質的な方法で、
豊かな人間性を育み、調和に満ちた人間関係をつくります。
(教育プログラムであり、宗教や倫理団体とは関係ありません)

ヴァーチューズ・プロジェクトでは、誰もが生まれつき持っている「美徳」にフォーカスします。
美徳とは、国や宗教ごとに異なる「価値観」より深い部分にある、本質的な人格の土台です。
たとえば、アメリカでは一般的に自己主張することがよしとされ、日本では謙虚さや遠慮が大事とされる傾向がありますが、これは文化に基づく価値観の違いです。
一方、思いやり、勇気、親切、優しさ、信頼といったものは国や人種や宗教に関係なく、世界共通で大切にされています。これが「美徳」です。

美徳は人格の土台
※上記の図は、ヴァーチューズ・プロジェクトの資料ではなく坂本かおりオリジナルのものです。


美徳の考え方を日常に取り入れると、人生の質が格段に高まります。
仕事、教育、育児、パートナーシップなど、あらゆる人間関係にすぐに使えることが大きな特徴です。
  • 自分や人のよい資質を理解し、生かせるようになる
  • 自己肯定感が高まる
  • 伝える力、聴く力が高まる
  • 自己肯定感が高まり、自分も人も好きになる
  • 自分や人を責める気持ちから解放される
  • 気持ちのいい人間関係が築けるようになる
  • 子どもの心を大切にし、よさを伸ばす子育てができる
  • ヴィジョンを描き、実現のための行動規範が立てられるようになる
  • お互いを認め合い、生かし合えるコミュニケーションが生まれる
  • リーダーや管理職としてメンバーの資質を伸ばせる
  • カウンセリングやセラピーの仕事に役立つ
52の美徳教育プログラム/家族をつなぐ52のキーワード

左:52の美徳教育プログラム(リンダ・カヴェリン・ポポフ著、大内 博訳/太陽出版)
右:家族をつなぐ52のキーワード(リンダ・カヴェリン・ポポフ、ジョン・カヴェリン、ダン・ポポフ著、大内博訳/太陽出版)


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「内なる美徳を呼び起こすワークショップ」はこちら
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52の美徳の言葉と、美徳の承認

ヴァーチューズ・プロジェクトでは、52の美徳の言葉を使います。
これらすべての美徳を、すべての人が、生まれながらにして持っています。

<52の美徳の言葉>
愛 いたわり 思いやり 感謝 寛大 寛容 気転 共感 協力
勤勉 決意 謙虚 コミットメント 識別 自己主張 自信
自制心 柔軟性 正直 情熱 真摯 親切 辛抱強さ 信頼 信頼性
正義 清潔 誠実 整理整頓 責任 節度 創造性 尊敬 忠誠心
慎み 手伝い 忍耐 奉仕 無執着 名誉 目的意識 優しさ やすらぎ
勇気 友好 優秀 ゆるし 喜び 理解 理想主義 礼儀 和

52の美徳の言葉を使って、自分や人の美徳を承認します。
この「美徳の承認」こそが、ヴァーチューズ・プロジェクトの核です。

人は誰もが、根源的に「承認欲求」を持っています。自分の存在そのものの価値を認められたり、感謝されたり、ほめられることで、嬉しい気持ちになったり、励みになったりします。
とはいえ、日常の中で人から承認されたり、人を承認したりすることは、実はとても少ないもの。
とくに日本人は、謙遜する・察するといった文化が土台にあるので、あえて言葉で相手の良さを伝えるというのは得意ではありません。
そういった風土や親の影響で、自己肯定感が低い方も多いのです。

もっとも大切なのは、自分で自分のよさを承認し、信頼できるようになることです。
例えば、52の美徳の中から、「すべての美徳を持っている私が、今、どれを強く発揮しているだろう?」と考えてみてください。
あなたの人格の核として輝いているいくつかの美徳が見つかるはずです。

さらに、目の前にある課題を整理したり乗り越えたりするためには、「私は今、どの美徳を発揮しすぎているのだろう。バランスをとるには、今後どの美徳をより発揮するといい?」と考えてみましょう。

人間関係でストレスを感じる方は多いものですが、それはもしかすると、相手だけを変えようとしているからかもしれません。
人は誰もが毎瞬、たくさんの美徳を発揮して生きています。かと思えば、あまり表に出ていない美徳もあり、それが個性なのです。

相手に「もっとこうしてほしい」と思う時は、まず相手のいいところ(美徳)を探し、認めてみましょう。
その上で、まだ眠っている美徳が出てきやすいように手伝えばいいのです。

そんな「北風と太陽」で言う太陽のスタンスが、実は、人の潜在的な力を引き出す最大の方法です。
普段から相手の美徳を認めてさえいると、少し耳の痛いことを伝えても、「この人の言うことなら」と受け取ってもらえるようになります。

このように、美徳にフォーカスする視点を持つと、家族や職場内でも、お互いに最善の資質を発揮できるようになります。
ヴァーチューズ・カード

ヴァーチューズ・カード(リンダ・カヴェリン・ポポフ著、大内 博訳/太陽出版)
52の美徳の言葉が書かれたカード。1枚引いて出てきた美徳を意識して過ごしたり、読んで感じたことを人とシェアし合うことで気付きが深まる、人気のカードです。企業研修やミーティングでも使用されます。



「ヴァーチューズ・プロジェクト 5つの戦略」


ヴァーチューズ・プロジェクトは、人間性を育むためのプログラムとして、5つの手法を提供しています。
  • 第1戦略:美徳の言語を話す
  • 第2戦略:教えに最適な瞬間に気づく
  • 第3戦略:明確な境界線を設定する
  • 第4戦略:スピリット(本当の自分)を尊重する
  • 第5戦略:同伴の技術(寄り添う話の聴き方)を提供する

第1戦略:美徳の言語を話す

52の美徳の言葉を使って、ヴァーチューズ・プロジェクトの基本となる「美徳の承認」ができるようになります。
お互いの美点を認めあい、言葉で伝えあいます。
承認されるのも、するのも、心が満たされる豊かな行為。深い部分から癒され、喜びと信頼が生まれる、シンプルかつパワフルな方法です。

第2戦略:教えに最適な瞬間に気づく

ピンチはチャンス。全ては学びであるということに気が付くと、本当の意味でタフに生きることができます。自分や人を見る目が寛大になり、何より自分がラクになります。
また、美徳のバランスをとるという考え方は、多くのコミュニケーションの問題を「問題ではなかった」と気づかせてくれます。
例えば人の批判ばかりしている人は、理想主義、正義、自己主張といった美徳を「やや発揮し過ぎている」状態なのかもしれません。
それを否定したり抑えたりするのではなく、人への尊敬や理解、寛大、謙虚、本当の自分への理解やゆるしといった美徳を引き出すことで、バランスをとればよいという考え方です。

第3戦略:明確な境界線を設定する

世の中には様々なルールや決まりがありますが、適切な境界線とは、枠や縛りではなく、自由や安全を守るもの。多くのトラブルは、この境界線が不明瞭な時に起こります。
時間や空間、人間関係など「ここまではいいけれど、これ以上はだめ」というラインを明確にすることは、自分も人も快適に過ごすために必要なのです。
また、「こうなりたい」というヴィジョンと、それを達成するための具体的な行動計画としての境界線を設ける大切さも学びます。それにより、今すべきことが明確になり、チームでの目標達成や個人の願望実現がスムーズになります。経営者の方は、共感を得やすい企業理念と行動計画を立てられるようになります。

第4戦略:スピリット(本当の自分)を尊重する

スピリット=本当の自分、存在そのもの。
自分や相手の存在そのものを尊重し、大切にする在り方こそ、ヴァーチューズ・プロジェクトの土台です。
また、スピリットを尊重した自己表現の手段として、ヴァーチューズ・プロジェクトのワークショップでは絵を描く、歌を歌う、自然を感じるなどのアートワークも大切にしています。
「ヴァーチューズは楽しい」と言われるのは、ここに秘密があります。

第5戦略:同伴の技術(寄り添う話の聴き方)を提供する

世界中のカウンセリングやコーチングの現場でも活用されている、傾聴だけでは終わらないパワフルな「聴く技術」です。
相手への尊敬と共感を持ちながらも執着せずに聴き、話し手自身が自分の美徳に目を向けていけるようにサポートします。表面的なテクニックやスキルではなく、深いレベルで自分や人とつながれる、真のコミュニケーション力が養われます。

これら5つの戦略を、12時間で楽しくしっかり学べるのが「内なる美徳を呼び起こすワークショップ」です。


 

ヴァーチューズ・プロジェクトとの出会い

私がヴァーチューズ・プロジェクトに出会ったのは、2009年。
そして、ヴァーチューズ・プロジェクト・インターナショナルの公認講師(ファシリテーター)になったのは、翌2010年のことでした。

初めてヴァーチューズの考え方を知った時は、目からウロコがぼろぼろと落ちました。
まず、人はたくさんの美徳を生まれながらに持っていて、「今どの美徳を発揮しているか」あるいは「どの美徳をより発揮するとよいか」ととらえる考え方に驚きました。
その考え方により、今まで問題だと思っていた人や出来事についても、まるでオセロの黒が白に変わるように、問題ではなくなってしまったのです。

ヴァーチューズの教科書は、日常の中にあります。
ひたすら実践を重ねることで、自分や人を見る目が変わり、あらゆる人間関係がポジティブで、より豊かなものとなっていきました。

また、両親に対しても積極的にヴァーチューズを実践したことで、親子の心の距離がぐんと近くなりました。
お互いのいいところや感謝の言葉も、素直に伝え合えるようになりました。

「美徳のメガネ」をかけて世の中を見られるようになると、生きるのが本当にラクになります。

日常生活のあらゆる場面でナチュラルにカジュアルに実践していますが、普遍的で実践しやすいプログラムだからこそ、人間的に大きく成長することができたと感じています。

ヴァーチューズ・プロジェクトの歴史

ヴァーチューズ・プロジェクトは、若者や家族の間で激しさを増しつつある暴力を何とかできないものかと考えたリンダ・カヴェリン・ポポフ女史(心理療法士・企業コンサルタント)、ダン・ポポフ博士(臨床小児心理学者)、ジョン・カヴェリン(ウォルト・ディズニー・イマジニアリング社ディレクター)の3人によって生まれました。

3人は、世界の聖典を調べる中で、非常にシンプルかつ深遠な事実を発見しました。
それは、国や宗教を超えて、精神性を育む伝統のすべての根底に「美徳(ヴァーチュー)」が存在するということ。
また、価値観よりも深い土台となる美徳こそ人間の本質であり、人格の中身そのものであるということでした。

彼等はまず、普遍的な美徳を52にまとめた書籍『家族をつなぐ52のキーワード』を出版し、日常生活の中での美徳の実践を復活させるための戦略を考案しました。
書籍は、口コミであっという間に世界各国へと広がりました。

国際家族年の1994年、ヴァーチューズ・プロジェクトは「あらゆる文化の家族のためのグローバルなモデルプログラム」として、国連事務局によって表彰されました。
現在、世界の約106ヶ国でプログラムやセミナーを行い、学校、企業や団体、家族、カウンセリング、麻薬やアルコールからの更正プログラム、刑務所などの現場で活用され、目覚ましい変化が起こっています。

日本では、2005年に『ヴァーチューズ・プロジェクト 52の美徳の教育プログラム』(太陽出版)が大内博氏(前・NPOヴァーチューズ・プロジェクト・ジャパン代表)の翻訳で出版されたのを契機に、急速に広がり始めました。

現在は、世界110カ国以上で使われています。
これは世界の国の半数以上ということになります。
なお、2016年現在、日本には約200名を超えるファシリテーター(国際公認講師)がいます。
ヴァーチューズ・プロジェクト創始者のリンダ・カヴェリン・ポポフさんと
ヴァーチューズ・プロジェクト創始者のリンダ・カヴェリン・ポポフさんと
(2015年1月、ニュージーランドで行われたメンタリングにて)

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参考サイト:
ヴァーチューズ・プロジェクト公式サイト(英語)
http://www.virtuesproject.com

NPO法人 ヴァーチューズ・プロジェクト・ジャパン
http://www.virtues-project-japan.com

※ヴァーチューズ・プロジェクトは教育プログラムであり、宗教や倫理団体とは関係ありません。

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